
1961年、「今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させる」というケネディ大統領の演説により、月に人類を送り込むという壮大な挑戦が始まりました。
世界を熱狂させたアポロ11号の月面着陸をはじめ、人々の情熱の物語と技術開発の歴史を中心に、スペースシャトル、
国際宇宙ステーション(ISS)に至るまでのNASAの活動を約300点の貴重な実物資料、
実物大モデルなどで紹介します。
主な展示品
- ・スペースシャトル「アトランティス」前部胴体とキャビン(実物大モデル)
- ・アポロ月面車(実物大モデル)
- ・月着陸船の乗員室(実物大モデル)
- ・「アポロ17号」司令船(実物大モデル)と着水時に使用されたパラシュート(実物)
- All photo by : Duarte Lima Villas, Paulo Costa Dias

「宇宙博2014」では、世界各国を巡回しているNASA 公認の展覧会「NASA A HUMAN ADVENTURE」を アジアで初めて開催します。

JAXA
1955年、長さ23cmのペンシルロケット実験から日本の宇宙開発の歴史が始まりました。 その後1970年に旧ソ連、アメリカ、フランスに続き世界で4番目となる人工衛星の打ち上げに成功すると、 近年では、小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡の帰還、若田光一さんのアジア初となるISS船長就任など、 目覚ましい成果を上げています。JAXAをはじめ、国立天文台、国立極地研究所の活動を紹介する本エリアでは、 ISSの「きぼう」日本実験棟を精密に再現し、体験できるほか、H-Ⅱロケットのエンジンや、 「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子サンプルの実物を展示。 日本の宇宙開発の成果や、最前線の技術にも触れることができます。主な展示品
- ・国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟。会場には、ISSの1/10スケールモデルと「きぼう」実物大モデルが登場
©JAXA/NASA - ・小惑星探査機「はやぶさ」と小惑星イトカワ。会場では「はやぶさ」の実物大モデルと回収サンプル(実物)を公開
※回収サンプルは会期中、展示されない期間があります。
イラスト:池下章裕 - ・新世代固体ロケット「イプシロン」1/20スケールモデルで紹介 ©JAXA/JOE NISHIZAWA
- ・日本の主力大型ロケットエンジン。LE-7、LE-7Aの実物を展示 ©JAXA
- ・小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」。
ソーラーセイルの実物を展示 ©JAXA

国立天文台
観測と理論から、人類最古の学問のひとつ、「天文学」を追求。
ハワイ島マウナケア山頂の「すばる望遠鏡」は、1999年以来、銀河の形成と進化の解明に大きく貢献してきました。現在はさらに次世代の光学赤外線望遠鏡「TMT」を建設する国際プロジェクトが進んでいます。本展ではそのセグメントミラーの試作品など、将来活躍が期待される最新の技術をご紹介します。主な展示品
- ・アルマ望遠鏡、アタカマコンパクトアレイの16台のアンテナ。会場には12mアンテナ鏡面パネルの実物を展示。
提供:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO) - ・TMT望遠鏡。会場にはセグメントミラーの試作品を展示。
提供:国立天文台

国立極地研究所
南極は、宇宙空間に開かれた地球の窓。
日本の南極観測を担う国立極地研究所は、世界各国と協力して観測や研究を進めています。「南極隕石」の研究もそのひとつ。2013までに日本が南極で発見した隕石は約17,400個にのぼり、天体の研究に大きく貢献してきました。本展では、火星や月に由来するとされる隕石を展示し、また実際に手で触れていただくことができる隕石も展示します。
私たちにとって、月に次ぐ身近な天体である火星。1976年の「バイキング1号」の軟着陸以降、生命存在の可能性を持つこの天体は、私たちの興味を刺激してきました。本エリアでは、現在火星表面で活動する探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(キュリオシティ)」のNASA製作実物大モデル機を米国外で初めて展示します。惑星誕生の謎に迫る研究の最前線を紹介します。

ますます私たちの身近になる宇宙。本エリアでは、宇宙飛行のためのスペースプレーン計画をはじめ、夢の計画段階から一歩先へと進みはじめた宇宙開発プロジェクトを紹介します。また、国際宇宙ステーションへの人員・物資の輸送を担う新しい宇宙船の開発状況や、将来の月面基地構想についてもあわせて紹介します。
主な展示品
- ・ドリームチェイサー(シエラ・ネバダ社製)
1/3スケールモデルを展示 - ・「宇宙エレベーター」イメージ図。
クライマー(昇降機)実験機を展示。
提供:大林組 - ・民間宇宙ステーション「スペース・コンプレックス(ビゲロー社)
1/30スケールモデルを展示
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